クンツァイトの基本情報
名称 | クンツァイト |
鉱物種 | リチア輝石、スポデュメン |
硬度 | 6.5ー7 |
産地 | ブラジル・アフガニスタン・ナイジェリア |
クンツァイトの特徴
クンツァイトは本来、スポジュメン(リチア輝石)という鉱物です。
このスポジュメン、色によって宝石名が変わる石。
緑~黄緑色のものをヒデナイト、黄色のものをトリフェーン、そしてピンク色のものは、クンツァイトと呼ばれています。
ギリシア語で「燃えて灰と化す」を意味する”スポジュミン spodumenos”が語源ですが、それは結晶を加熱すると砕けて灰色に変化してしまうからなんです。
クンツァイトはリチウム(Li)を主成分とする輝石で、まるでキャンディの様な甘く軟らかな薄べに色をしています。
鉱物標本としては200年以上も前から学者の間で知られていましたが、それは灰色や白色のもの。宝飾業界では、ほとんど知られていませんでした。
宝石品質のクンツァイトの発見は割と新しく、1877年。ブラジルのミナス·ジェライス州で、透明な黄色い結晶が発見されたのがきっかけです。しかしこれは先ほど書いたトリフェーンでした。
そして1902年、美しい紫がかったピンク色の石がカリフォルニア州で発見され、アメリカの鉱物学者でティファニー社の宝石鑑定士だったクンツ博士にちなみ「クンツァイト」と命名されました。また、その色と採れた場所から「カリフォルニア・アイリス」の愛称もあります。
クンツァイトは「燐光性」という面白い特徴を持っています。
それは太陽の紫外線を当てた後に暗室へ持ち込むと淡い光を放つというもの。
試してみたい!某アニメの、空から降ってきた少女が持っていたあの石を思い出す!
しかし残念ながらこのクンツァイト。紫外線に非常に弱く、長時間紫外線を浴びてしまうと色褪せてしまうのです。
ちなみに4月24日の誕生石ですが、誕生月は9月。
日本では2021年12月に全国宝石卸商協同組合によって、誕生石が改正・追加(63年ぶり!)されました。
クンツァイトの石言葉
- 浄化
- 癒し
- 慈愛・愛情
- 共感
- 許し
こんな人におすすめ!
- 優しい気持ちで接したい
- ケンカした人と仲直りをしたい
- 傷ついた心を癒したい
- イライラした気持ちを安定させたい
- 寛大な心が持ちたい
クンツァイトの楽しみ方
リーズナブルな値段で買えるのがこの石の良い所。同鉱物のヒデナイトとトリフェーンも使ってミックスカラーのブレスレットを楽しんでもいいですね!
紫外線の色褪せが気になるのなら、部屋に飾ってみてはどうでしょう?
可愛らしい薄べに色は家庭内の癒し効果にも。
相性のいい石
- 周囲の絆を深める……アメシスト
- 好奇心や元気が欲しい……スピネル
- 意欲を高め新しい可能性を導きたい……カルサイト
- 魅力や才能を引きだしたい……トパーズ
相性の悪い石
クンツァイトと対立する関係で相性が悪いのがタイガーアイと翡翠。
基本的には避けてほしい所ですが、どうしても一緒に使いたい場合は他の石を入れて相性を調整してください。
クンツァイトの浄化方・お手入れ法
縦に割れやすい性質を持っているので、大きな衝撃を与えないように気を付けましょう。
また水や紫外線にも注意が必要です。
浴水 | 太陽光 | 月光 | セージ | 塩 | クリスタル | 音 |
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× | × | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ◎ |
浴水 | × |
太陽光 | × |
月光 | ◎ |
セージ | ◎ |
塩 | △ |
クリスタル | ◎ |
音 | ◎ |