
深い森のようなオリーブグリーンをたたえる「モルダバイト」。
きらめく宝石のようにも見えますが、実は巨大な隕石の衝突によって生まれた「天然ガラス」です。
隕石衝突という大イベントの記録を閉じ込めた、テクタイト(天然ガラスの一種)の代表格として世界中で愛されています✨

💥 どうやって生まれたの?

岩体via Wikimedia Commons
誕生の舞台は、いまから約1470万〜1500万年前。
現在のドイツ南部に、超巨大な隕石が猛スピードで激突しました⚡
MAP🗺️
💥 巨大なクレーターの誕生
衝突の衝撃で直径約24kmもの「ネルトリンガー・リースクレーター」が形成。
🔥 岩石が一瞬で蒸発・溶融
超高温・超高圧により地表の岩石が一瞬でドロドロに溶け、空高くへと吹き飛ばされました。
✈️ 空を飛びながら冷却
上空を長距離飛行する間に急激に冷え固まり、主にチェコ(モルダウ川/現ヴルタヴァ川流域)周辺に降り注ぎました。
モルダバイトは「隕石そのもの」ではありません。
「宇宙から届いた凄まじいエネルギーと、地球の物質が交わった境界」で生まれ変わった奇跡の石なのです🌍💫

🌿 どんな特徴がある?

他のテクタイト(ガラス質隕石生成物)と比べても、モルダバイトは際立った個性を持っています。
🍃 神秘的なオリーブグリーン
一般的なテクタイトは黒や茶色で不透明なものが多いのに対し、モルダバイトは美しい透明感のある緑色を帯びています。
🌊 独特のテクスチャー(しわ・凹凸)
超高速で空を飛んだときの空気摩擦や、その後の長い年月の浸食によってできた独特のシワ模様が表面に刻まれています。
🔬 鉱物ではなく「天然ガラス」
結晶構造を持たない(非晶質)ため、鉱物学上の分類は「天然ガラス」となります。
宇宙と地球の衝撃で生まれた石

ペリドットが「宇宙で生まれた石が地球に来た」例だとすれば、モルダバイトは「地球の石が、宇宙から来た衝撃で生まれ変わった」例です。
方向が逆で、どちらも「地球と宇宙の境界」に関わっています。
衝突という一瞬の出来事が、1500万年後の今も緑色のガラスとして残っている。時間とエネルギーのスケールの大きさを感じさせる石です。

スタッフ
隕石が激突し、地球の石が空を舞い、緑色の美しいガラスへと姿を変えた――。
手のひらに乗る小さなモルダバイトは、地球規模の激動の瞬間が残した、とても神秘的な痕跡、、、、すごいものを手にしているってことですよね!?


