みなさん新しい日本紙幣には慣れましたか?

新紙幣には国の花である桜が描かれていましたね。

それぞれの国には、国の代表する国歌、国花などがあり、国石もあるということをみなさんはご存じですか?

国石(こくせき)とは

その国家を代表・象徴する石(宝石)のことを指します。

多くの国が自国で産出した石を象徴としています。

※歴史的背景や王族が所有する宝石など、自国の産出石でない国もあります。

すなわち、国石を知ることで、石の産地が見えてくるということなのです。

そこで、どんな石が国の石に選ばれているのか、ほんの一部をご紹介しますね。

今回の石はこちら!

サファイア

名称サファイア
鉱物種コランダム・鋼玉
硬度9
古くからの産地マダガスカル、タンザニア、スリランカ、ミャンマー
近年発見された産地タイ、カンボジア、ベトナム、ナイジェリア、米国モンタナ州、オーストラリア
青・緑・白・黄色・オレンジ・ピンク など

ダイアモンドの次に硬いコランダムであるサファイア。コランダムの赤はルビーですが、その他の色は全てサファイアに分類されます。

サファイアは青以外のカラーバリエーションが豊富です。

黄、緑、ピンク、紫カラーレスなど色彩豊かなサファイアは「ファンシーカラーサファイア」と呼ばれています。

サファイアを国石にしている国

🇺🇸 アメリカ

アメリカ・モンタナ州での産出は近年発見されましたが、それほど有名な産地ではありません。

ではなぜ国石に選ばれたのでしょう?

その理由は、アメリカ国旗にある色だからという説と、アメリカの鉱物学者であり、ティファニー社の宝石鑑定師であったジョージ・フレデリック・クンツが提唱したという二つの説があります。あなたはどちらだと思いますか?

🇬🇷 ギリシャ

こちらも産地ではありませんが、ギリシャの美しい青い海の色がサファイアのようだからと国石に選ばれたようです。

サファイアは、古代ギリシァにおいて語り継がれていたギリシャ神話にも登場しています。

ギリシャ神話では、全知全能の神ゼウスに敵対していたプロメテウスがカウカス山という山からサファイアを採集し、世界で初めて身に付けたと言われています。

ちなみにプロメテウスという神様は人間のために天から火を盗んだ神様です。