【デザイン】木と石に刻む「デザインの知恵」と現代のBluetooth

前回の記事でルーン文字の一覧表を載せましたが、それらを見ていて気付いた事があります👀

「曲線がない❓️」

すべて直線で描かれている事に気付きませんでしたか?

どうやら古代の文字「ルーン」は、自然の素材と向き合う中で生まれた、非常に機能的で潔いデザインを持っていたようです。

今回は、ルーン文字の「カタチ」に秘められた理由と、現代の私たちの生活に意外な形で溶け込んでいる「デザインの力」についてお勉強していきたいと思います🔍️

【造形】なぜルーンには「曲線」がないと言われているのか?

どうして曲線が使われていないのか?そこには、神秘的な理由というよりも、当時の暮らしに基づいた「素材への配慮」があったと考えられています。

古代、文字を記す主な素材は、身近にある「木」や「石」でした。 特に木に刻む際、横方向の曲線や水平な線を引こうとすると、木の繊維(木目)に沿って割れてしまうことが多かったようです。

  • 木目に逆らわず、スムーズに刻めるように。
  • 硬い石にもノミで力強く刻み込めるように。

こうした物理的な制約をクリアするために、ルーンは「縦と斜めのライン」を組み合わせた独自のスタイルに落ち着いたと言われています。自然素材の特性を理解し、無理なく共生しようとした、先人たちの知恵の形なのかもしれません。

【技術】思いを重ねる「バインド・ルーン」という手法

古代の人々は、文字を単に横に並べるだけでなく、複数の文字を重ねて「ひとつの図形」にすることがありました。これを「バインド・ルーン(結合ルーン)」と呼びます。

今で言うところの、「ロゴマーク」や「イニシャルのモノグラム」を作る感覚に近いかもしれません。

例えば、「守護」の意味を持つ文字と「成功」の意味を持つ文字を重ねて、自分だけのお守りを作る。文字を重ねることで、それぞれの力がひとつに凝縮される……当時の人々は、そんなふうに文字のデザインに願いを託していたようです。

【雑学】現代の「Bluetooth」ロゴに隠された、王のイニシャル

この「文字を重ねる」という古い手法が、実は現代の私たちのすぐそばに残っているという面白いお話があります。 スマホやイヤホンでおなじみの「Bluetooth(ブルートゥース)」のあの青いロゴ。実はこれ、かつての北欧の王様の名前を組み合わせたバインド・ルーンだって知ってました!?

ささやき
スタッフ

なんと!?私たちの生活にもルーン文字が生活に溶け込んでいたんですね!

Bluetoothロゴに隠されたルーン文字

要素 ルーン文字 由来
王の名の頭文字 H Harald(ハラルド)
王のあだ名の頭文字 B Blåtand(青歯王)
完成したロゴ ᛒ+ᚼ Bluetoothロゴ

「バラバラだった機械同士を仲良くつなぐ」という現代の技術に、昔の王様の「バラバラだった国をひとつにまとめた」というエピソードを重ね合わせた……ということらしいです。 そう思うと、ただのマークもなんだか「粋なデザイン」に見えてくるから不思議ですよね。

ささやき
スタッフ

確かに、Bluetoothて「つなぐ」役割をしてますよね!

形には、すべて理由があるようです

ルーン文字が直線なのは、素材を大切に扱おうとした工夫の結果ですね🌲🧱

そして文字を重ねるバインド・ルーンは、大切な思いをひとつにまとめようとした表現の工夫。

宝石のカットにそれぞれ意味があるように、文字の形にも当時の人々の暮らしや美学が反映されているようです。