
紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。
なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?
今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!
国立科学博物館

東京・上野公園に位置する国立科学博物館は、日本最大規模の自然史・科学技術に関する博物館として知られています。小学生のころに修学旅行などで訪れたことのある人も多いのではないでしょうか。
恐竜の全身骨格や宇宙探査機の実物展示など幅広いテーマを扱っていますが、鉱物や宝石の展示は「地球館」のエリアにあります。
ここが見どころ
宝石愛好家に特に人気なのが「鉱物・宝石展示室」です。ここは鉱物・宝石好きでしたら時間を忘れてしまいそうなほど、魅力的な空間となっています。
ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドなどはもちろん、国内で採集された鉱物も豊富に揃っています。研磨やカットをされて輝きを放つ宝石だけでなく、原石や結晶が母岩に含まれる状態の標本もあり、宝石の科学的背景を知る上で貴重な資料となっています。
また、国立科学博物館には「ヒスイ輝石」「水晶」など日本列島を代表する鉱物も展示されています。新潟県糸魚川産のヒスイなどは、古代から装飾品や祭祀に用いられ宝石文化の起源を表すものとして紹介され、地質学と宝石の結びつきが分かりやすく解説されています。
国立科学博物館は学術研究の拠点として国内有数の鉱物標本の数を所蔵しており、展示物はその中の一部にすぎません。実際どれほどの所蔵なのか、バックヤードを覗いてみたくなりますね。
老若男女問わず楽しめる国立科学博物館は、宝石を「美しい石」として楽しむ視点だけでなく、「自然が生み出した結晶鉱物」として「宝石の科学」を深く理解する事の出来る博物館です。