
紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。
なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?
今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!
埼玉県立 自然の博物館
埼玉県は昔、海の底だった!? 古代の動物や岩石がお出迎え
「埼玉県立 自然の博物館」は、大正10年に秩父鉄道によって「鉱物植物標本陳列所」として開設され、現在では秩父地域の自然と歴史を総合的に紹介する博物館となっています。
展示内容は化石・鉱物・動物・植物など幅広い展示がされており、埼玉の自然についても多く紹介しています。
自然の博物館は荒川沿いに立地し、「地球の窓」とも呼ばれる長瀞玉淀自然公園内の天然記念物「長瀞渓谷 岩畳」も近いことから、博物館を訪れた人々は長瀞渓谷の岩畳も合わせて観光することも多いのだとか。
館内に入ってまず目に入るのは、天上につるされたの全長約12mの巨大ザメ「カルカロドン メガロドン」の復元模型。「カルカロドン メガロドン」は今から2500万年前から400万年前に世界の海に栄えた肉食性のサメなのですが、海に接していない埼玉で発見されたことで、約1500万年前は埼玉県は海の底だったことが証明されました。巨大ザメ「カルカロドン メガロドン」のほかにも謎の海獣「パレオパラドキシア」の復元骨格や、アンモナイトなどの化石を用いて古生代から新生代にかけての地球環境の変遷をわかりやすく伝えています。
見どころ
生物展示ホールにある高さ8メートルの大ジオラマは、埼玉を代表する森林とそこに生息する動物の姿が紹介されています。大ジオラマに足を踏み入れると秩父山地に生息する動植物や四季折々の自然景観、鍾乳洞の神秘的な知られざる世界が垣間見え、まるで本当の森に迷い込んだかのような臨場感が楽しめます。