
みなさん新しい日本紙幣には慣れましたか?
新紙幣には国の花である桜が描かれていましたね。
それぞれの国には、国の代表する国歌、国花などがあり、国石もあるということをみなさんはご存じですか?
国石(こくせき)とは
その国家を代表・象徴する石(宝石)のことを指します。
多くの国が自国で産出した石を象徴としています。
※歴史的背景や王族が所有する宝石など、自国の産出石でない国もあります。
すなわち、国石を知ることで、石の産地が見えてくるということなのです。
そこで、どんな石が国の石に選ばれているのか、ほんの一部をご紹介しますね。
今回の石はこちら!
アゲート・瑪瑙(めのう)
アゲートは肉眼では確認できないほど微細な石英(クォーツ)の結晶が集まり、塊状になったです。基本的にカルセドニーと同一の鉱物になり、むらが少なく色が一定のものを「カルセドニー」、縞などの模様があるものを「アゲート」と呼び、区別しています。
アゲートは加工しやすいことから、古来より世界各国で宝飾品や装飾品として用いられ、古代エジプトの伝承や聖書にも記述されている深い歴史を持つ石です。
美しさを重視されたため、アゲートは宝石には珍しく染色加工を施されたもののほうが重宝されています。
微小の結晶の集合体からできているアゲートは、人間関係の絆を深めるパワーがあるとされ、コミュニケーション能力を高める効果があるといわれています。
アゲート・瑪瑙(めのう)を国石にしている国
🇵🇦 パナマ
パナマはアゲートの産地ということで国石に選ばれています。
瑪瑙は世界各国で産出されますが、パナマをはじめとする南米ではベージュ・白・茶色などのカラーが不規則に模様を作る「クレイジーレースアゲート」が多く産出されます。
パナマは、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境に位置する共和制国家。
北西にコスタリカ、南東はコロンビアに接し、北はカリブ海、南は太平洋に面しています。
アゲートはマグマが通ってできた亀裂に高温の地下水脈が通り、数百万年という長い時間をかけて熱と圧力がかかって作られます。パナマは環太平洋火山帯の地域にあるので、アゲートが生まれやすい条件が揃っているように思います。