みなさん新しい日本紙幣には慣れましたか?

新紙幣には国の花である桜が描かれていましたね。

それぞれの国には、国の代表する国歌、国花などがあり、国石もあるということをみなさんはご存じですか?

国石(こくせき)とは

その国家を代表・象徴する石(宝石)のことを指します。

多くの国が自国で産出した石を象徴としています。

※歴史的背景や王族が所有する宝石など、自国の産出石でない国もあります。

すなわち、国石を知ることで、石の産地が見えてくるということなのです。

そこで、どんな石が国の石に選ばれているのか、ほんの一部をご紹介しますね。

今回の石はこちら!

ペリドット

名称ペリドット
鉱物種オリビン・橄欖石(かんらんせき)
硬度
産地アメリカ・中国・ミャンマー など
透明なオリーブグリーン・若草色

鉱物名のオリビンはラテン語でオリーブを意味しています。

その名の通り、若草のような淡い黄色やオリーブを連想させるフレッシュグリーンの色味を持つペリドットは、夜間照明の下でも昼間と変わらないほど鮮やかで透明感のある光を放ちます。そのため、古代ローマでは「イブニングエメラルド」と呼ばれていました。

ペリドットを国石にしている国

🇪🇬エジプト

ペリドットはエジプトが産地であり、王家が太陽の象徴として親しんだことから選ばれました。

今からおよそ3500年ほど前、エジプト・アスワン沖より東300kmの紅海に浮かぶ火山島ザバルガッド(現在のセントジョンズ島)で発見されて以来、かなりの量のペリドットが採掘され19世紀前半までペリドットの産地とされていました。

ザバルガッド島はギリシャ人とローマ人の間ではトパゾスと呼ばれ、そこで採れた石はトパーズで、その中で緑色の石はエメラルドと呼ぶ時期が長く続きました。ちなみに当時トパーズと呼ばれていた石は現在のトパーズとは別の石だったそうです。

紀元前5,000年頃からはじまり、およそ3,000年という長い歴史を持つエジプトの中で、ペリドットを語るには外せない人物にプトレマイオス王朝のエジプト最後の女王、クレオパトラ7世がいます。

クレオパトラは紅海から25㎞内陸のシカイト山とズバラ山にエメラルド鉱山を所有し、気に入った男性へのプレゼントのほか、手柄を立てた家臣への褒美として与えることで、国を守っていたそうです。けれども当時のエメラルドのほとんどは、実はペリドットだったと判明しています。