みなさん新しい日本紙幣には慣れましたか?
新紙幣には国の花である桜が描かれていましたね。
それぞれの国には、国の代表する国歌、国花などがあり、国石もあるということをみなさんはご存じですか?
国石(こくせき)とは
その国家を代表・象徴する石(宝石)のことを指します。
多くの国が自国で産出した石を象徴としています。
※歴史的背景や王族が所有する宝石など、自国の産出石でない国もあります。
すなわち、国石を知ることで、石の産地が見えてくるということなのです。
そこで、どんな石が国の石に選ばれているのか、ほんの一部をご紹介しますね。
今回の石はこちら!
パール
名称 | パール |
鉱物種 | パール・真珠 |
硬度 | 2.5-4.5 |
産地 | あこや真珠…日本(三重県、愛媛県、九州地方) 白蝶真珠(ホワイト・シルバー系)…オーストラリア 黒蝶真珠…タヒチ 南洋ゴールド真珠…フィリピン、インドネシアなど東南アジア海域 淡水真珠…中国(江蘇省・浙江省)・日本(琵琶湖・霞ヶ浦) など |
貝の中でできる有機質の宝石で、紀元前から世界中で愛され続けている宝石です。
種類・カラーによって産地が分かれるようです。
パール(真珠)を国石にしている国
🇦🇪アラブ首長国連邦
バーレーン諸島が真珠の産地でした。
アラブ首長国連邦は紀元前から西暦1959年頃まで、真珠市場は世界の90%を占めるほどでした。
2019年10月、アラブ首長国連邦の建築物跡ではおよそ8,000年前の世界最古の天然真珠が発表されました。
🇮🇳インド
ポーク海峡が産地であることから選定されました。
インド中南部のハイデラバードは、224年にわたりデカン高原を統治したムガール帝国のアーサフ・ジャーからオスマン・アリ・ハーンに政権が移った事で市場に変化がおきました。
ハイデラバードには大量の真珠や宝石類が流通し、真珠を扱う世界的な市場になったこの町は「パール・シティ」の別名が付きました。
🇫🇷フランス
歴代の王妃達が好んでいたことが由来ですが、その中でも特に真珠好きで知られたのは、16世紀のアンリ2世の王妃、カトリーヌ・ド・メディシス。世界中の天然真珠を集め、婚礼衣装のドレス一面に縫い付けました。
そのほかマリーアントワネットの41億のペンダントも有名ですね。
🇵🇭フィリピン
フィリピンでは南洋ゴールド真珠が有名。他産地よりも濃い金色に、真珠層に厚みがありキメが細かいのが特徴です。
🇰🇷韓国
選定理由は不明ですが、アワビ真珠(アバロンパール)が国石です。
けれども紫水晶が国石との説もあります。