ピンクスピネル

ピンクスピネルの基本情報

名称	ピンクスピネル
鉱物種	尖晶石（せんしょうせき）
硬度	7.5-8
産地	ミャンマー・スリランカ

ピンクスピネルの特徴

スピネルの歴史は長いのですが、長い間ルビーやサファイアといったコランダム種と勘違いされて扱われてきました。
勘違いしてしまった原因は、スピネルがコランダムの鉱石と発掘地域が似ていたためだと思われます。勘違いするのも納得です。主要化学成分を見てみますと、コランダムが酸化アルミニウムなのに対し、スピネルは酸化マグネシウムアルミニウムであり、成分自体も近いからです。
その結果、現代のように鑑定技術が発達していなかった時代、赤いスピネルはルビー、青いスピネルはサファイアと思われてしまったのですね。
ルビーやサファイアと同一視されていたスピネルですが、その存在が明らかになってからの使用方法は魔術師たちが火から身を守るために使ったり、悪魔を呼び出す際にお守りとして利用していました。
魔女裁判においても被告人に対し「スピネルを持った人物が近づいて震え出したら有罪」といった使われ方もあったそうです。

レッドスピネルよりもわずかに淡い色味をしているピンクスピネルは、愛らしいパステルピンクからビビットなネオンカラーの濃いピンクまで、ピンクのバリエーションも豊富にあります。
その中でも特に濃い色合いのピンクは、レッドスピネル以上の稀少価値を持つこともあります。
見ているだけで幸せな気分になるピンクスピネルを、ジュエリーブランドのティファニーでは花嫁のティアラに仕上げています。世界で一番幸せな晴れの日に、初々しさの残る花嫁をより美しく見せるのに最適の石ですね！
ピンクスピネルは7月28日の誕生日石です。