カイヤナイト

カイヤナイトの基本情報

名称	カイヤナイト
鉱物種	カイヤナイト・藍晶石（らんしょうせき）
硬度	4.5－7
産地	ミャンマー・ブラジル・ケニア　ほか

カイヤナイトの特徴

同じ化学組成でも圧力や温度の違いで、結晶構造の違う石になることを「同質異像」といいます。
そんな同質異像の代表的な石が「カイヤナイト」「アンダリュサイト」「シリマナイト」の3つです。
カイヤナイトは薄いフレーク状の結晶がパイ生地のように重なった構造になっていて、低温（とはいっても生物が存在できない温度ですよ）・高圧の環境で作られます。
兄弟石のアンダリュサイトとシリマナイトは硬度が共に6.5-7.5なのに対し、「カイヤナイト」は4.5-7と、硬度にずいぶんと幅があります。

これはカイヤナイトの結晶の方向によって、割れやすい・割れにくいがあるからです。その特性のため“二つの硬さを持つ石”という意味の「二硬石（ディスシーン）」の別名を持っています。
加工が非常に難しい石なので、原石の状態で楽しむ方も多いようです。

カイヤナイトのストーリー

カイヤナイトの由来はギリシャ語で暗青色を意味する「キュアノス」からきています。
和名の藍晶石の漢字からもわかる通り、深い深い藍色と、ガラスのような光沢が特徴となっています。
透明度が高いカイヤナイトはブルーサファイヤに匹敵するほど美しいものは、宝石としても希少価値が高いものとなっています。
深い青の秘密は、サファイヤと同じ微量成分である鉄とチタンによるもの。
しかしカイヤナイトはブルーだけではなく、ブルーグリーン、オレンジ、イエロー、グレー、ピンクや、バイカラーなど、実はいろいろなカラーがあります。

3月4日/7月13日/8月6日/9月10日の誕生日石です。