イエロージェイド

イエロージェイドの基本情報

名称	イエロージェイド、ネフライト・軟玉
鉱物種	トレモライト
硬度	5―6
産地	アメリカ他

イエロージェイドの特徴

みずみずしい柑橘のような明るい黄色のイエロージェイド。
イエロージェイドとは「黄色のヒスイ」という意味ですから、当然これもヒスイであると考えられるでしょう。

しかし今日(こんにち)、「ジェイド」はジェダイド（硬玉）とネフライト（軟玉）以外の名称にも使用され、クリソプレーズ・アベチュリン・サーペンティン・フクサイトといった、緑色で不透明～半透明の石を指すのが一般的となっています。

今回のイエロージェイドも、アラゴナイトやカルサイトといったような石であるとされる場合や、ネフライト（軟玉）と言われたり、ジェダイド（硬玉）であるなど様々です。

それらの石は結晶構造や主要化学成分・硬度に統一はなく、色と質感は類似しているため一般での見極めは困難と思われます。

けれどもどの鉱物でも、縁あって手元に来たその石を楽しんでみてくださいね。

似て非なるジェダイトとネフライトですが、それぞれ繊維の絡み合いに違いがあるとのこと。
イエロージェイドやオレンジジェイドがあるように、ジェダイトは緑ばかりではなく微量成分によって緑の他に赤・黄・黒・紫などもあります。
漢字で記される翡翠は「翡」は赤を意味し「翠」は緑を意味します。
本来、翡翠は水辺にすむ小鳥「カワセミ」のこと。カワセミは羽が緑色、腹部が赤色、背から尾にかけては青色の美しい鳥です。それらの色を持つジェダイトを、人は翡翠玉（ひすいゆう）と名付けました。しかしいつのまにか「玉」がなくなり、色を表す「翡翠」だけが名として残りました。