タンザナイト

タンザナイトの基本情報

名称	タンザナイト
鉱物種	ゾイサイト・灰簾石（かいれんせき）
硬度	６ー７
産地	タンザニア・ケニア

タンザナイトの特徴

アフリカ大陸のタンザニアの夜空を意味する「タンザナイト」。

初めて発見されたのは、1967年。タンザニア北部のメレラニ地方で、マサイ族の民が偶然見つけた、という説があります。
最初はサファイア鉱床だと期待されましたが、その結晶を調べたところ、青色に変化したゾイサイトだったことが判明。それまでゾイサイトといえば、ピンク色のチューライトや緑色のグリーンゾイサイトなどだったので、青や青紫はブルーゾイサイトと呼ばれるようになりました。
その中でも、タンザニアでとれた石はタンザナイトと特別な名を持ちます。

発見されてしばらくは、タンザナイトの価値は低いものでした。
広く知られるようになったのは、ティファニーがタンザナイトを販売したことから。ティファニーがタンザナイトと命名して売り出したことで、一気に世界中の注目を浴びる事になったのです。

それは1980年以降の出来事で、歴史としては比較的新しい石です。
タンザナイトの特徴の1つに、多色性が挙げられます。
（多色性……見る角度や光の種類により、色が変わって見える効果）
太陽の光の元では濃い青色に見えたのに、白熱灯の光の元で見ると紫色に見えたりします。

それほど派手な変化ではありませんが、色が変わるのは楽しいですね。
タンザナイトの青い色は、見る方の気持ちを落ち着かせてくれる効果があります。
5月1日の誕生石とされています。