ヘリオドール

ヘリオドールの基本情報

名称	ヘリオドール
鉱物種	ベリル・緑柱石
硬度	7.5－8
産地	ブラジル・ロシア・ナミビア　ほか

ヘリオドールの特徴

ヘリオドールはアクアマリンやエメラルドなどと同じベリルグループの1種で、透明で淡い黄色～黄緑色のカラーのものを指します。
かつてはヘリオドールと呼ばれていたベリルに、イエローベリルとゴールデンベリルがあります。

ヘリオドールとイエローベリル・ゴールデンベリルを分ける明確な定義はなく、ヘリオドールは黄緑、イエローベリルは黄色、ゴールデンベリルは金に見える濃い黄色などで見分けるなど、カラーの分別以外は特徴も同じため、鉱物的に名前分けはされていても流通では全てヘリオドールと明記される事が多いようです。
　
宝石に詳しい方は、緑色のベリル＝エメラルドなのでは？と思われるでしょうが、エメラルドは濃い緑色で、発色要因がクロムやバナジウムなのに対し、ヘリオドールは淡い黄緑色、発色要因は鉄と酸化ウランとなっています。
しかし、ヘリオドールに関しては発色要因が曖昧なものも存在するため、一概にはいえません。

太陽の贈り物

ヘリオドールの名前の由来は、ギリシャ語で太陽という意味の「ヘリオス」と贈り物を意味する「ドロン」からきています。直訳で「太陽の贈り物」という意味を持ち、ヘリオドールを発見した時の喜びと石に対する尊さが感じられるネーミングですね。

ヘリオドールは古代エジプトの時代よりすでに人々の身近にある石でした。古代エジプトにおける最高神は「太陽神ラー」であり、ヘリオドールはこの「太陽神ラー」からの贈り物として大切に扱われていました。
石言葉でもあるように、希望や幸福を象徴する聖なる石とされ、あらゆることを成功に導く御守りとして、古代エジプトの歴代の王が身に着けた歴史を持っています。

ヘリオドールは7月19日・7月30日・9月13日の誕生日石です。