
2026年8月3日、IMA(国際鉱物学連合)の新鉱物として仲間入り(承認された)した その名も「アルミノマックフォール石」。
遠くアメリカ・ミシガン州で初めて知られた珍しい鉱物の“仲間”が、なんと北海道の森の奥から姿を現したようです📍

スタッフ
アメリカで発見されていた鉱物の仲間が日本の地でみつかった!?
📍 舞台はサロマ湖の南、オホーツクの自然に抱かれた「国力鉱山」

今回見つかった場所は、北海道北見市常呂町(ところちょう)にある国力(こくりょく)鉱山跡のようです。
常呂町といえば、ホタテ漁やカーリングの町として親しまれ、北側には広大なサロマ湖とオホーツク海が広がっています🌊 その海沿いから少し山側へ入った森の中、かつて昭和の時代に鉄・マンガンを採掘していたのが国力鉱山です。
マンガンは鉄を強くするために欠かせない資源で、かつて北海道のオホーツク沿岸にはこうした鉱山がいくつもありました。今はひっそりと静まり返ったその古い鉱山の跡地が、今回の物語のステージです🌲
🔬 ベースの「マックフォール石」ってどんな石?——アメリカ五大湖で生まれた鉱物

この新鉱物の名前に付いている「マックフォール石」とは、もともとどんな石なのでしょうか?
実はマックフォール石は、アメリカ・ミシガン州、スペリオル湖周辺の銅鉱山地域で知られるようになった鉱物です🇺🇸 赤褐色〜茶色の微細な結晶が集まった姿で見つかります。世界的に見ても産出する場所が非常に限られている、知る人ぞ知る珍しい鉱物です。
そんな「海の向こうの珍しい鉱物」とよく似た石が、日本の北海道・国力鉱山にもひっそりと眠っていたようです。

スタッフ
なんだかカッコイイ鉱物ですね・・・
✨ 【大発見】そっくりなのに中身が違う!「アルミノ」の誕生
オホーツク石として保管されていた国力鉱山産の標本を、研究者が詳しく調べ直したことで事態は一変します🔬
「あれ……? マックフォール石とは成分が少し違う!」
見た目だけでは分かりにくいほどよく似ている。。。ところが詳しく分析すると、マックフォール石のマンガンの一部がアルミニウムに置き換わった、これまで知られていなかった鉱物種であることが分かったそうです。
こうして、頭にアルミニウムを意味する「アルミノ」が冠された新鉱物「アルミノマックフォール石」が誕生したそうです👏
この石の正体を突き止めたのは、鉱物研究で数々の新種を解明してきた永嶌真理子さんと浜根大輔さんたち。新鉱物の模式標本は、国立科学博物館に収蔵されているとの事。🏛️
⛰️ 「調べ尽くされた」はずの足元に眠るロマン
北海道の石といえば、ブラックライトで黄色く光る「北海道石」が話題になりましたが、今回の発見も「役目を終えたと思われていた古い鉱山の標本を詳しく調べ直したことで、新しい鉱物種が明らかになった」というワクワク感はまったく同じです🌿
今回のように、昔から知られていた標本を改めて詳しく調べることで、新しい鉱物種が明らかになることがあります。

スタッフ
アメリカの湖のほとりで見つかった石とそっくりな姿をしながら、遠く離れた北海道・オホーツクの鉱山跡で、成分を少しだけ変えて静かに眠っていた石。
そう想像するだけで、地球の地底で起きている壮大な繋がりに胸が熱くなりますね🌎
派手な宝石のようにキラキラ輝くわけではありませんが、長い年月を経て「実は特別な石だったんだよ」と教えてくれる鉱物たちの声に、これからも耳を澄ませていたいです🌱
📚 参考資料
- Nagashima & Nishio-Hamane(IMA 2026-019)
- 国立科学博物館 模式標本情報
- 浜根大輔氏による新鉱物一覧


