【変遷】文字のカスタマイズ:増やすイギリス、減らす北欧

前回の「24文字」は、いわばルーン文字の「基本セット」でした。しかし、時代が流れ、人々が海を渡って別の土地に住み始めると、この文字のセットに面白い変化が起きたようです。

なんと「きっちり細かくしたい派」と「ざっくりシンプルにしたい派」に分かれたとのこと!

【イギリス】「もっと詳しく!」と文字を増やした

ドイツの方からイギリスへ渡った人々は、現地の言葉に合わせて文字を使いやすく改造したそうです。

新しい土地で話す言葉には、これまでの文字では書き表せない「微妙な音の差」が出てきたようで、「24文字」だった文字を「30文字以上」に増やしたそうです!

イギリス版 ルーン文字一覧(33文字)

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ささやき
スタッフ

「ピンク」という色を伝えるのに、「薄桃色」「桜色」「撫子色」と、専用の名前(文字)をどんどん増やして、正確に伝えようとしたイメージでしょうか…

【北欧】「大事なとこだけでOK!」と文字を減らした

一方で、バイキングとして知られる北欧の人たちは、全く逆の道を選んだようです👀

記録する場所(石や木)は限られています🌲それなら「細かいことはいいから、パッと見てわかる形にしよう」と、ミニマリストのような考え方をしていた彼らは、「24文字」あったのに、あえて「16文字まで減らした」んだそうです!

北欧・バイキング版 ルーン文字一覧(16文字)

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ささやき
スタッフ

似たような色の「ピンク」「赤」「紫」を、全部まとめて「赤系!」という1つの文字で表すことにしたイメージかなw…

なぜ北欧の人は「不便」を選んだのか?

文字を減らすと、読み間違いが起きそうで不便に感じませんか?

しかしバイキングたちには彼らなりの理由があったようです👀

「削るのが大変」という現実

彼らが文字を書くのは、紙ではなく、硬い「石」や「木」です。文字数が多いと、刻むだけで一苦労。そこで、「文字を減らして、一文字のデザインをスッキリさせる」ことで、効率よく刻めるようにしたようです。

ささやき
スタッフ

たしかに石を彫るのたいへんだよね....

「察してよ」という文化

文字が少なくても、前後の文脈を見れば、だいたい何が書いてあるかはわかります。彼らにとって文字は、一字一句を正確に読むためのものというより、「誰が、何をしたか」という大きなメッセージを伝えるための看板のようなものだったのかもしれません。

ささやき
スタッフ

これぞ断捨離ですね。

スウェーデン、エステルイェートランドにあるレーク石碑
9世紀前半

性格が出た「文字のアップデート」

同じルーン文字でも、住む場所や使う人の性格によって、これほどまでに進化の仕方が違うのは面白いですよね。

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