紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。

なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?

今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!

日本最古の石博物館

モナミ, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

「日本最古の石博物館」は岐阜県加茂郡七宗町にある七宗町立の博物館です。

国道41号線を北上し、緑豊かな道の駅「ロック・ガーデンひちそう」に併設された博物館です。

銀色でコロンとした楕円形の博物館は宇宙船を模してつくられたそうです。

博物館名にも謳っている「日本最古の石」は、1970年(昭和45年)に飛騨川の飛水峡で発見された20億年6千年前の上麻生礫岩(片麻岩)のこと。当時この石は日本最古の鉱物となり、この発見を幅広く世間に公表するため1996年(平成8年)にこの博物館が開館しました。

その後、岡山県津和野町で25億年前の花崗片麻岩が発見され、くしくも飛騨川の上麻生礫岩は日本最古から二番目の石となってしまいましたが、その経緯も説明しつつ館内では津和野町より寄贈された花岡片麻岩も展示しています。

宇宙船で過去にタイムスリップ

建物は一階・地下一階という少しユニークな作りになっています。

一階の館内に入ってすぐに現れるのは直径3.15mの大きな地球儀。地球儀は一部が断面図になっており、地球の内部の地殻・マントル・核(コア)の構造や、地震波トモグラフィーという装置でマントル内の温度が分かるようになっています。また地球儀のまわりには、地球内部に存在する石も展示してあります。

地下一階の展示エリアにはエレベーターで移動します。

このエレベーター、先カンブリア紀へ行くためのタイムスリップ装置の設定となっており、来場者のほとんどがエレベーターの仕掛けを驚き、お子様だけでなく大人の方も楽しまれているようです。

地下展示は先カンブリア紀から新生代までの岩石、宝石を含む鉱物や隕石などが提示され、展示物の中には直接触れることが出来るものもあります。

上麻生礫岩が発見された飛水峡を見られる展望台もあり、その景観も見どころの一つとなっています。

日本最古の石博物館付近の飛水峡(下流側)
引用:そらみみ, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
Information
日本最古の石博物館ミュージアム

入館料:一般             300円(240円)

高校生・70歳以上 200円(160円)

小・中学生        100円(80円)

未就学児         無料

        (  )は20名以上の団体

開館:9:00-16:30(入館16:00まで)

   ※2月は午前10時~午後3時

休館:木曜日(祝日・振替休日の場合は開館)

国民の祝日・振替休日の翌日

年末年始(12月28日~1月1日)

住所:岐阜県加茂郡七宗町中麻生1160番地

電話:0574-48-2600

FAX:0574-48-2601

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