
紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。
なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?
今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!
千葉県立中央博物館
JR千葉駅からバスで15分ほどの距離である、千葉市若葉区「青葉の森公園」の中にある「千葉県立中央博物館」は、房総半島の自然と文化を紹介する施設となっています。
房総半島の地質・動植物のジオラマや化石や鉱物・模型展示による解説のほか、旧石器時代から現代に至るまでの自然と共存する人々の生活が丁寧に解説されています。

ここが見どころ
房総半島は、世界的に知られる「チバニアン」を含む地層があり、地質学的にも注目される地域です。
チバニアンとは
今から約77万4千年前から12万9千年前までの地質時代区分の一つ。それまでこの時代は、固有の名称がない空白の時代でした。約77万年前の地磁気逆転が最もよく記録されている層準として、市原市田淵の地層が国際的に認められたことから、日本の地名が初めて地質年代に付けられました。
館内ではこうした地層から得られた岩石や化石が展示され、私たちの住む地球を知ることにおいて重要な変動があったことがわかります。そのほか千葉に特化した鉱物標本も数多く展示されており、原石ならではの光沢や大きな結晶を観察することができます。
また来場者の多い土・日・祝日には、館内の研究員が各々の研究の成果を解説する「ミュージアム・トーク」というイベントも開催されています。午前の部・午後の部ともに所要時間は約30分間で、入場料以外の参加費は無料とのこと。
千葉県立中央博物館は地域全体の自然と歴史を多面的に学ぶことができる「大利根分館」「大多喜城分館」の分館があります。こちらは現在改装中ですがリニューアル後が楽しみですね。