
紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。
なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?
今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!
山形県立博物館

山形市のほぼ中央部、霞城公園のなかにある山形県立博物館。東北地方では最も早く設立された県立博物館です。JR山形駅から徒歩でも行ける距離なのはありがたい。
博物館前にはメタリックな「ヤマガタダイカイギュウ」と、大きな「縄文の女神」のレプリカがお出迎え。
館内に入るとまず目に入るのが、階段の手前にある大きなアメシストのジオード(晶洞)。
そこからアメシストに導かれるように左手側に進むと、教科書や図鑑に登場するような岩石や鉱物、化石などが順序良く展示されています。この展示の順番は、学校教材の参考資料になるように配置しているのだとか。授業で習ったことを思い出しながら、標本を目にすることで教科書だけでは伝わらないリアルな色や質感などを感じることができます。
山形の地形の成り立ちと共に、縄文時代から続く人々の営みをリアルに感じる事が出来ます。
縄文の女神
山形県立博物館の代表といっても過言ではない展示物です。
こちらは山形県舟形町西ノ前遺跡より出土された土偶です。
縄文時代の土偶造形では優品な資料であり、学術的価値が極めて高く、平成24年9月6日に国宝に指定されています。土偶としては全国で4件目、山形県内の国宝としては6件目となります。
小国のそろばん玉石
その名の通り、そろばんの玉のような形をした石。こちらは昭和37年1月12日に、山形県指定天然記念物に指定されています。
そのユニークな形の石は玉髄(カルセドニーの一種)から成り、約1500万年前の海底火山の活動により、流紋岩質マグマが噴き出してできたものになります。
ヤマガタダイカイギュウ化石
平成4年8月28日に山形県指定天然記念物に指定されている化石です。
ヤマガタダイカイギュウは約900万年前の浅い海に住み、海藻などを食べるおとなしいほ乳類といわれています。海牛類の進化を知る上では世界的に貴重な化石です。
昭和53年大江町用の最上川川床で、当時小学6年生の2人の生徒により発見されました。