地球が創り出した宝石たちは、見ているだけでとっても幸せな気持ちになりますよね。
時として私たちの感性や想像力を豊かにしてくれる宝石は、物語の主軸になることも。
このシリーズでは作中に宝石が登場する書籍をいくつか紹介します。
ここで紹介した書籍が、今後あなたの「お気に入りの本」になる作品があったら嬉しいです。
こんな人にオススメ!
- 小説形式の文章が苦手な方
- さくらももこさんの飾らないの雰囲気を楽しみたい方
ももこのおもしろ宝石手帖 単行本
(著)さくらももこ(幻冬舎)
どんな物語?
宝石のことを知りたいけれど、小説も漫画も、じっくり時間を据えて読む暇がなくて…という方は「さくらももこのおもしろ宝石手帖」がおすすめです。
こちらは全ての文章が会話形式となっているので、ストーリーを気にせずに隙間時間で気軽に読めますよ。
インタビュアーの「ミルコさん」と「ももこさん」の一対一の対談形式ですが、堅苦しい感じは一切なく、仲良し二人組の宝石談義といった感じのポップな対話で、読んでるこちらも思わず笑いがこぼれてしまいます。
けれども、さすが宝石の沼にどっぷり浸かったももこさん。宝石知識がすごいです。
美しい石を求めて、採石場まで行っちゃうエネルギーを持っている人ですから、現地の採石や、美しい宝石になる前の原石の様子までお話されてます。
個人的にあとからじわじわ来たのは、本編ではなくひょっこり現れる挿絵。人には言えないガーネットの思い出を持つおじさんのイラストがツボに入りました。
*作品に出てくる宝石*
ブラックオパール、ムーンストーン、真珠、アクアマリン、サファイア、ブルージルコン、コルコンダ・トルマリン、タンザナイト、ターコイズ、アレキサンドライト
この石どんな石?
ムーンストーン
トロリとした乳白色の石の中に、青白い光が浮かぶムーンストーンは、オーソクレース(正長石)とアルバイト(曹長石)が薄い層で重なった構造になっています。
インドの月の神「チャンドラ」がムーンストーンを額につけているため、古代よりインドの聖職者はムーンストーンを身に着けています。
更にムーンストーンは“愛が満たされる・恋愛成就”のパワーがあるとされ、インドでは新婚夫婦への贈り物として愛されています。