地球が創り出した宝石たちは、見ているだけでとっても幸せな気持ちになりますよね。
時として私たちの感性や想像力を豊かにしてくれる宝石は、物語の主軸になることも。
このシリーズでは作中に宝石が登場する書籍をいくつか紹介します。
ここで紹介した書籍が、今後あなたの「お気に入りの本」になる作品があったら嬉しいです。
こんな人にオススメ!
- もっと専門的な知識がほしい
- 日本で採れる鉱物に興味がある
- 鉱物コレクションを制作してみたい
史上最強カラー図解 プロが教える鉱物・宝石のすべてがわかる本 単行本
(監修)下林典正・石橋隆(ナツメ社)
どんな本?
鉱物をもっと深く知りたい!という人には「鉱物・宝石のすべてがわかる本」がお薦め。
こちらは弊社もお世話になっている地球科学社会教育機構理事長 石橋隆先生が監修されている鉱物図鑑です。
まるで鉱物博物館を一冊の本に凝縮したように、鉱物の基本データはもちろんのこと、地球の地殻変動から岩石の成り立ち、鉱物の性質や鉱物の鑑定方法まで実に事細かに記載されています。
それに加え、鉱物採集を始めたい人のガイドブックとしても活躍します。必要な装備や採集マナーや注意点、採取後の鉱物のクリーニングのやり方など、本当に丁寧に教えてくれています。さらには見学可能な鉱山や全国の博物館まで。先生、優しすぎではありませんか!?
もうすでに鉱物の沼にはまった人、今からその扉を開ける人、そんな鉱物ファンのバイブルとなる一冊です!
私のお気に入りポイントは、ページの隅まで先生方のサービス精神が窺がえること。各ページ下に「ミニ知識」が付いていたり、宝石ページにはミニ知識の他に各宝石エピソードも!
ただ、一つ私が悔しく思うのは、この本を学生時代に入手したかった……!
*作品に出てくる宝石*
ほとんどの鉱物が載っています!
鉱物では…自然金・シンシャ・蛍石 ほか
宝石では…ダイヤモンド・アクアマリン・アンモライト ほか
この石どんな石?
アンモライト
アンモライトは、約4億年前~6,600万年前に生息していた、アンモナイトの仲間「プラセンチスセラス(オウムガイの先祖)」の化石が、宝石質の状態で見つかったものをいいます。
普通ならばアンモナイトになるはずが、奇跡的に殻の真珠層が数億年前の状態のままで見つかったものです。
多くの宝石は無機物由来ですが、パール・サンゴなどと同様に、アンモライトは、有機物由来の宝石です。