歴史が生んだ3つのスタイル

以前の記事では、ルーン文字の原点である「ゲルマン共通ルーン(エルダー・フサルク)」について解説しました。24文字の完成された体系を持つエルダーフサルクは、まさにルーンの「黄金律」です。

しかし、文字というものは面白いもので、一度人の手に渡れば、その土地の風土や人々の気質に合わせて姿を変えていきます。まるで環境に適応する生物のように、ルーン文字もまた「こだわり抜いた進化」と「削ぎ落とした進化」という、二つの極端な道へ分かれていったようです。

ここではその種類について少しだけ分類してみます!

ささやき
スタッフ

イギリスに渡った人は増やして、北欧バイキング達は減らした、、、という話をしたよね

ゲルマンルーン(エルダーフサルク)

ルーン文字の原点ともいえる、最も古い形式です。

ゲルマン共通ルーン(エルダーフサルク)

時代:2世紀〜8世紀頃

特徴:24文字で構成されている

地域:北欧からヨーロッパ各地まで、ゲルマン民族の間で広く共通して使われていました

エルダーフサルクについての詳しい記事はこちらから👇️

【原点】24文字に秘められた古代ゲルマンの思想

アングロサクソン・ルーン(アングロサクソンフサルク)

イギリス(ブリテン島)に渡った人々が、自分たちの言葉をより正確に表すために文字を増やしたのが特徴。

アングロサクソン・ルーン(アングロサクソンフサルク)

時代:5世紀〜11世紀頃

特徴:元の24文字では足りたくなり、最終的には33文字まで増えました。

地域:主にイングランドやフリースラント(現在のオランダ周辺)で使用されました。

アングロサクソン・ルーン(アングロサクソンフサルク)についての詳しい記事はこちら!👇️

アングロサクソンルーン(アングロサクソンフサルク)

スカンジナビア・ルーン(ヤンガー・フサルク)

バイキング時代に北欧で使われていた形式で、驚くことに文字数が大幅に減ったのが特徴です。

スカンジナビア・ルーン(ヤンガー・フサルク)

時代:9世紀〜11世紀頃(バイキング時代)

特徴:元の24文字あったものを16文字までスリム化!

地域:刻む際の手間を減らすための合理化と言われており、一つの文字で複数の音を表現しました。

スカンジナビア・ルーン(ヤンガー・フサルク)についての詳しい記事はこちら!👇️

スカンジナビア・ルーン(ヤンガー・フサルク)

このように、ルーン文字は基礎の形から、細かく記録するために「増えた」ものと、実用性を求めて「減った」ものへと枝分かれしていきました。

ささやき
スタッフ

バイキングたちの「前後の文脈で察しろ」な考え方、キライじゃないですよ笑