
紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。
なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?
今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!
ミュージアム鉱研 地球の宝石箱
長野県上田市にある「ミュージアム鉱研 地球の宝石箱」は、東北大学素材研の約1000点と、鉱研工業の約5000点の鉱物・岩石・化石の約6000点もの標本の中から、約2000点を選び出し、映像、模型、各種の資料・写真などを加え、7つのテーマに分けて展示しています。

名前から宝石展示を想像する方も多いですが、実際には鉱物そのものの多様性や不思議な成り立ちを学べる、化石・地学・鉱物好きにはたまらない場所となっています。
各展示は7つのテーマに分かれており、大きく分けますと「宝石になる鉱石・大きな岩石」「地球の歴史と構造」「38億年の生命の歴史」「岩石の様々な成り立ち」「金・銅・鉄など暮らしの身近にある金属鉱物」「海底掘削機の活動紹介」「変わった鉱物・美しい鉱物」となります。
展示では産地ごとの違いや、鉱物が宝石として利用されるまでの過程にも触れられており、「自然の結晶」と「人の手による磨き」の違いを比較出来るのも楽しいところ。
地質・鉱物・岩石に関してはマニアックな内容ではありますが、分かりやすい解説がついているので「へぇ!」と思わず誰かに言いたくなるような知識欲が芽生えます。
地球が数百万年、数億年という時間をかけて育んだ結晶や化石に出会える「ミュージアム鉱研 地球の宝石箱」。さまざまな美しい鉱物の背景には科学技術の努力と進歩にがあること、そして日々の新たな発見により地球の奥深さを実感することで、博物館に訪れた方は「地球は大きな宝石箱」だと感じるでしょう。