
紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。
なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?
今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!
フォッサマグナミュージアム
新潟県糸魚川市にある「フォッサマグナミュージアム」は、ヒスイを中心とした宝石・鉱石・化石などが多く展示された体験型の地質・自然歴史博物館となっています。
博物館の名の「フォッサマグナ」は、ラテン語で「大きな溝」という意味ですが、これは元々はアジア大陸の一部だった日本列島が、約3000万年前に地殻変動が起きた際、現在の糸魚川から静岡にかけて東西に割れました。割れた地層の塊はぶつかり隆起し、さらにあらたな土砂の地層もでき、それが現在のフォッサマグナになっています。このように出来た東西の境界線のことを「構造線」といいます。
糸魚川は、日本の国石でもある「ヒスイ」の産地です。古代から勾玉などに加工され、人々に愛されてきたヒスイは実際に糸魚川で採取され、現在でも博物館周辺にある通称「ひすい海岸」で翡翠や鉱物を見つけることができます。
館内では、糸魚川で産出されたヒスイの巨大原石や、美しく磨かれたヒスイをはじめとする様々な鉱物の展示品を間近で鑑賞することができます。
館内の常設展は6つの展示室に分かれており、日本列島のでき方の解説、地質や化石、岩石、世界中の鉱物の展示などがあります。
鉱石に興味を持てば必然的に地質にも関心が出てくるのですが、この博物館は鉱石・地質に関する知識欲を満たすには最適の場所といえるでしょう。
またここではヒスイ海岸で見つけた石や持参した石(5個まで)を鑑定してくれるイベントもあります。人気のあるイベントなので抽選になりますが、もし抽選に外れてしまっても、ヒスイの自己鑑定コーナーで自分で調べるのも楽しいですよ。