
紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。
なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?
今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!
栃木県立博物館

栃木県立博物館は、宇都宮市の中心街にある栃木県中央公園内にあります。
公園と共同の駐車場のほか、公園前にはバス停もあり、最寄駅からも徒歩圏内と訪れやすい環境です。
公園の豊かな緑に癒されて館内に入ると、なぜか館内二階に緑…!? その正体は全長72mの「らせん型スロープ展示」。らせんの特徴を生かし、標高600mから標高2578mに生息する生物分布の展示によるもので、二階に見えるのは標高に合わせた常緑針葉樹林でした。
展示室は二階にあり、スロープ展示のほかに展示室1と展示室2に分かれています。
展示室1には、地質時代から現代まで時間軸に沿い、栃木県の環境、地質の成り立ちから人々の衣食住の移り変わりなどを、各時代に沿って丁寧な解説とともに展示物で構成されています。
展示室2は自然系常設展となり、栃木近郊の身近な自然や地学・鉱物・植物・菌類・動物など各ブースに分けて解説・展示をしています。
そのほか年3回催される企画展示室と、年に5~6回催される「歴史」「民俗」「美術工芸」などの人文系テーマの展示室もあります。
で。
見どころの多い博物館なので、鉱石・鉱物は少ないかもと思われそうですが、展示室2では岩石・鉱物も充実しています!
県内産の岩石・鉱物を中心に収集しており、岩石標本は約1,600点のうち、およそ半分の800点ほどが栃木県内産の岩石です。
鉱物標本も国内外合わせ1400点ほどあるうち、300点ほどが栃木県内で産出された鉱物となっています。
かつては鉱山も多数存在したため、足尾山地のマンガン鉱物や石灰岩などのほか、那須・高原・日光の火山岩類など、充実した展示が楽しめますよ。