
紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。
なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?
今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!
イシニクル(旧・石川町立歴史民俗資料館)

福島県の緑豊かな国道118号線沿いを石川町に向かって車を走らせると、白い建物が出てきます。駐車場と建物の間にはクラシカルな黒い鉄製の柵があり、館内に入る前にペグマタイトの巨石がお出向かえ。なんとなくクラシカルな雰囲気がありますが、それもそのはず、以前は結婚式場として使用されていた建物だそう。館内も絨毯や内装など、所々で華やかな雰囲気があります。
もとは「石川町立歴史民俗資料館」という名前でしたが、2024年3月5日、移転リニューアルを兼ねて「イシニクル」という愛称へ変更となりました。「イシニクル」は石川に来るという意味の「石」と年代記を意味する「クロニクル」をかけ合わせた造語です。
館内では石川町の古代から現代までの歴史や民俗はもとより、国内外より収集されたさまざまな鉱物標本の展示が充実しています。
石川町は現在までに150種類以上の鉱石が発見されており、日本三大鉱物産地のひとつに数えられています。
そのほとんどはペグマタイト(巨晶花崗岩)から産出したもので、美しい巨水晶・電気石(トルマリン)・ざくろ石(ガーネット)・緑柱石(ベリル)・希元素鉱物など、学会から注目を集めた、の多くの鉱物を産したことで有名です。
ペグマタイト(巨晶花崗岩)とは…石英・長石などからなる岩石
館内には常設展示室を解説してくれるロボット「テミ(temi)」君がおり、移動して丁寧に解説してくれます。
大きなプロジェクションマッピングなどもあり、子どもから大人まで楽しく鉱石について学ぶことができますよ!