紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。
なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?
今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!
秋田県立博物館
秋田市の中心から北に車で30分。JRでは追分駅から徒歩約20分のところにある秋田県立博物館。博物館の周囲は「女潟・男潟」の二つの沼がある県立小泉潟公園があり、非常に落ち着いた立地にあります。個々の博物館の凄い所は、入場料が無料というところ。
入場無料なら、展示もそれほどないのでは…? いやいや心配することなかれ。公式ホームページが言うように、考古・歴史・民俗・工芸・生物・地質の6部門と、「菅江真澄資料センター」「秋田の先覚記念室」からなる総合博物館の秋田県立博物館は、一日では時間が足りないと思うほど様々な展示物が設置されています。
展示物の一部紹介
鉱物に関しては「自然展示室内」の地質に関する展示「大地の記憶」ゾーンにて公開されています。
秋田県には1970年に噴火した秋田駒ヶ岳をはじめ、6つの活火山のほか、多くの第四紀火山が存在し、多様な火山地形や噴出物を見ることができます。火山に伴い、たくさんの温泉や地熱資源もあり、温泉特有の鉱物も展示されています。
また秋田県で発見された隕石など、貴重な展示物も。
自然展示室内と別のエリアでいえば、「人とくらし」がメインテーマとなる「人文展示室」が個人的にはお薦めです。約3万年前のリアルな住居の再現と共に旧石器時代の人々が実際にしようしていた狩りや調理に使用した土器や黒曜石の矢じりなど、時空を超えて太古の生活の営みを垣間見ることが出来ますよ。
ちなみに2024年7月に新潟の佐渡金銀山が世界文化遺産に登録されたことを祝し、ただいま佐渡鉱山から産出した金銀鉱石が特別展示されています。
その展示にあわせ、秋田県内をはじめ国内の主要鉱山から産出された金銀鉱石も同時に展示。
展示期間は2025年5月7日まで1階・自然展示室にて。