紀元前5000年もの昔から、人類を魅了してきた「宝石」。

なぜあれほど美しいのでしょう。どのような場所で宝石は生まれるのか、他にどんな石があるのか、もっと詳しく知りたくなりませんか?

今回はそんな石の秘密を教えてくれる、全国の「宝石・鉱物があるミュージアム」をご紹介します!

石と賢治のミュージアム

出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons) ヤス(トーク), CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

東北新幹線・一ノ関駅で下車しJR線で陸中松川駅へ。そこから線路沿いに3分ほど歩いた所に「石と賢治のミュージアム」があります。車ですと東北自動車道の一関ICから16km。およそ25分程度かかります。

このミュージアムは宮沢賢治さんが昭和6年に技師として働いていた「旧東北砕石工場跡地」の一部を利用した屋外展示と、蔵書・鉱物などが収容された「太陽と風の家」があり、見どころがたくさん。

「太陽と風の家」
出典:663ハイランド, CC BY-SA 4.0 https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0, via Wikimedia Commons

青々と茂る植物たちの生命力と、使命を終え息を潜ませた工場跡地のコントラストは哀愁漂い、ノスタルジックにも感じます。

宮沢賢治さんは、「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」などの作品を生み出す一方、大の鉱物好きであったことも有名な話。

鉱石に魅せられた宮沢賢治さんは、山野を歩き回りハンマーを用いて岩石収集もしていたため、幼少年時代には「石っこ賢さん」と呼ばれたほど。小説「銀河鉄道の夜」の中でも、燃え盛る炎をルビーに例えたり、森の緑を橄欖石(ペリドット)に例えたりと、石へ思いが分かります。

展示物の一部紹介

「太陽と風の家」に入って右側に、鉱物展示室があります。

壁一面に配置された展示棚の鉱石は、宝石質の石・ユニークな石・希少な石・化

石など、300点ほどが展示されています。 各鉱物はナンバリングされ、図録で名称・産地・特徴などの情報も提示されています。

ここの鉱石を拝見しますと、宮沢賢治さんが石に魅了された理由がよくわかります。

アレキサンドライトやインペリアルトパーズなど宝石はもちろん、メタリックな輝きを放つ輝安鉱や、鮮やかな緑色のブロシャン銅鉱などといった鉱物の美しさは必見。

また館内には小さなお子様が遊べるスペースがあり、外にも砕石を運ぶトロッコが再現されており、お子様が乗ることも可能です。(冬の積雪の多い時期は旧東北砕石工場跡地は見学不可となります)


鉱物展示室
出典:663ハイランド, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
各施設を結ぶトロッコ道
出典:663ハイランド, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
Information
石と賢治のミュージアム

入館料:大人/300(260)円 小・中学生/無料 高校生・大学生/200(160)円 *学生証の提示

※()は20名以上の団体料金

開館:9:00-17:00 (入場16:30まで)

休館:月曜日(年末年始・月曜休日は翌日休館)

住所:〒029-0303 岩手県一関市東山町松川字滝ノ沢149-1

電話:0191-47-3655

FAX:0191-47-3944

メール:ishiken@city.ichinoseki.iwate.jp

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