みなさん新しい日本紙幣には慣れましたか?

新紙幣には国の花である桜が描かれていましたね。

それぞれの国には、国の代表する国歌、国花などがあり、国石もあるということをみなさんはご存じですか?

国石(こくせき)とは

その国家を代表・象徴する石(宝石)のことを指します。

多くの国が自国で産出した石を象徴としています。

※歴史的背景や王族が所有する宝石など、自国の産出石でない国もあります。

すなわち、国石を知ることで、石の産地が見えてくるということなのです。

そこで、どんな石が国の石に選ばれているのか、ほんの一部をご紹介しますね。

今回の石はこちら!

オパール

名称オパール
鉱物種オパール・蛋白石
硬度5-6
産地オーストラリア・メキシコ・エチオピア・ブラジル・ホンジュラス・チェコ・アメリカ・インドネシア・タンザニア・日本 など
プレシャス・オパール…半透明の白地または黒地に、虹色の輝きの遊色効果を持つ
コモン・オパール…ミルキーな半透明、遊色効果を持たない

虹色が揺らめく遊色効果があるオパール、遊色効果のないオパールなど多種多様なオパールがあります。

オパールはローマ時代「オパルス」と呼ばれていました。このオパルスの語源はギリシャ語で「色の変化を見る」の意味の「オパリオス」です。

この「オパルス」「オパリオス」にも語源があり、サンスクリット語で「貴重な石」を意味する「ウパラ」からきているそうです。

オパールは古代ローマやギリシャ時代から存在していて、その神秘的な姿から「神々の涙」「神聖な水が結晶化したもの」と思われていました。

オパールを国石にしている国

🇦🇺オーストラリア

オーストラリアは産出量の90%を占める世界有数の名産地です。

南オーストラリア州やクイ-ンズランド州など国中あちこちに点在しているように見えますが、内陸部に海があった時代の「海岸線」という共通点があるそうです。

🇭🇺ハンガリー

ハンガリーはオーストリアと共に二重帝国の時代、オパールの産地でした。

古いオパールとしては16世紀半ばに制作されたハンガリー王の后・イザベラ女王の首飾りが今でもブダペストの国立博物館に収蔵されている。

当時のヨーロッパでは、東欧、チェルウェニッツァ(現スロバキア)の火山性溶岩地帯が、オパールのほぼ唯一の産地として知られていました。

🇦🇹オーストリア

19世紀にオーストリア、ハンガリーと共に産地であったことが由来です。