みなさん新しい日本紙幣には慣れましたか?

新紙幣には国の花である桜が描かれていましたね。

それぞれの国には、国の代表する国歌、国花などがあり、国石もあるということをみなさんはご存じですか?

国石(こくせき)とは

その国家を代表・象徴する石(宝石)のことを指します。

多くの国が自国で産出した石を象徴としています。

※歴史的背景や王族が所有する宝石など、自国の産出石でない国もあります。

すなわち、国石を知ることで、石の産地が見えてくるということなのです。

そこで、どんな石が国の石に選ばれているのか、ほんの一部をご紹介しますね。

今回の石はこちら!

ルビー

名称ルビー
鉱物種コランダム・鋼玉
硬度9
産地ミャンマー(モゴック・ナヤン・モンスー)・モザンビーク・タイ・スリランカ・ケニア・インド・マダガスカルなど

ルビーは世界四大宝石(ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルド)のひとつです。

「宝石の女王」と呼ばれ、世界中の人々を今も魅了してきました。

ルビーはダイヤモンドに次ぐ硬度を持つ鉱物「コランダム(鋼玉)」になります。

色が豊富なコランダムですが、「ルビー」と名付けていいのは赤のみとされ、その他の色は全てサファイアとなります。

赤の色調で呼び名が変わる

ピジョンブラッドルビー…鳩の血の色に例えられる深みのある赤。最高品質のカラー。めったに出ない。

ビーフブラッドルビー…暗く茶色がかった赤。タイ産で多く見られる。

チェリーピンクルビー…若々しい明るいレッドピンク。スリランカ産に多い。

エメラルドを国石にしている国

🇲🇲 ミャンマー

ミャンマーは世界的に有名なルビーの産地です。

最も有名で歴史があるのはモゴック鉱山。モゴック産のルビーは透明度が高く鮮やかな赤です。最高品質のルビー「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」が産出されるのもモゴック鉱山です。ミャンマーはモゴック産のほかに、ナヤン産やモンスー産などがあります。

ミャンマーでは、ルビーは地下で死亡したドラゴンの血液が、地下水脈を通ってルビーになって地上に出てきてた、という伝説があります。古くからルビーは尊ばれる対象だったと分かりますね。

🇹🇭 タイ

ルビーの産地ということでルビーが国石に選ばれました。

タイ産のルビーは暗く茶色が混じったような赤色が特徴です。そのほかの特徴として、ルビーはブラックライトの照射に蛍光色に光る事がありますが、タイ産はほとんど光りません。