みなさん新しい日本紙幣には慣れましたか?
新紙幣には国の花である桜が描かれていましたね。
それぞれの国には、国の代表する国歌、国花などがあり、国石もあるということをみなさんはご存じですか?
国石(こくせき)とは
その国家を代表・象徴する石(宝石)のことを指します。
多くの国が自国で産出した石を象徴としています。
※歴史的背景や王族が所有する宝石など、自国の産出石でない国もあります。
すなわち、国石を知ることで、石の産地が見えてくるということなのです。
そこで、どんな石が国の石に選ばれているのか、ほんの一部をご紹介しますね。
今回の石はこちら!
エメラルド
名称 | エメラルド |
鉱物種 | ベリル・緑柱石 |
硬度 | 7.5-8 |
産地 | コロンビア・ザンビア・ブラジル・ジンバブエ・パキスタン・マダガスカル・ロシア など |
色 | 緑 |
世界4大宝石のひとつであるエメラルドは、絶世の美女と謳われたエジプト女王「クレオパトラ」をも魅了した石として有名です。
エメラルドは、地中奥深くで結晶生成時にインクルージョン(内包物)を生じるものが多くあります。インクルージョンは二つとして同じものはなく、これは唯一無二の個性であり、産地によって変わるので、天然の証ともなっています。
エメラルドを国石にしている国
🇨🇴 コロンビア
コロンビアのエメラルドは最も評価が高く、産出量もおよそ50%の世界シェアを誇ります。
コロンビア産の中でも、最高級のエメラルド産出地として有名なのがムゾー鉱山。
レアストーンで有名な車輪模様のトラピッチェ・エメラルドもコロンビアが主な産出地です。
コロンビア産で最上品質のものは「一滴のオイル」を意味する「ゴタ・デ・アセイテ」と呼ばれます。
🇪🇸 スペイン
南米大陸で産出されたエメラルドはインカ族やアステカ族に「聖なる石」として崇められ、副葬品にも多く使われていました。16世紀中頃、スペインが南米コロンビアを征服した為に、美しいエメラルドがスペインで加工され、ヨーロッパに流通させたという歴史があります。
🇵🇪 ペルー
エメラルドの産地…とありますが、産地ではないようです。
ペルーの国石はブルーオパールだという説もあります。
ペルーがインカ帝国に含まれていた時代に、インカ帝国で数多くのエメラルドを所持していた事が由来かと思われます。