地球が創り出した宝石たちは、見ているだけでとっても幸せな気持ちになりますよね。
時として私たちの感性や想像力を豊かにしてくれる宝石は、物語の主軸になることも。
このシリーズでは作中に宝石が登場する書籍をいくつか紹介します。
ここで紹介した書籍が、今後あなたの「お気に入りの本」になる作品があったら嬉しいです。
こんな人にオススメ!
- 気軽に小説を楽しみたい方
- 短いストーリーが好みの方
宝石商リチャード氏の謎鑑定
(著)辻村七子 (集英社/集英社オレンジ文庫)
どんな物語?
辻村七子による日本のライトノベル作品であり、集英社オレンジ文庫より2015年12月から刊行されています。
イギリスから来た美貌の宝石商リチャード・ラナシンハ・ドヴルピアンと、正義感のある日本人男子大学生・中田正義がひょんなことから出会い、正義がリチャードにある宝石の鑑別を依頼します。鑑別を依頼した理由、そしてその石の持つ真実とは……。
宝石商・男子大学生のバディが宝石に潜まれた持ち主の隠された心理面を紐解く、宝石好きにはたまらないジュエルミステリー小説です。
第1巻から第6巻までが第1部となり、そこまではオムニバス形式で短編になっています。そして第7巻以降が第2部となり、こちらは物語にどっぷりのめりこんだ人には嬉しい長編になっています。
ライトノベルと言われますが、内容は家庭内暴力やセクシャルマイノリティの苦悩、人種差別など、かなりデリケートな問題に光を当てているので、いろいろ考えさせられる作品になっています。
こちらの作品は漫画化やアニメ化もされているので、小説は苦手という人にはそちらもお薦めです。
*作品に出てくる宝石*
ピンクサファイア、ルビー、アメシスト、ダイヤモンド、ローズクォーツ
この石どんな石?
ローズクォーツ
ローズクォーツは水晶(石英)の一種です。
ローズクォーツはギリシャ神話の愛と美の女神「アフロディーテの石」ということで、“愛と優しさの象徴”とされています。
女性の内なる美しさを引き出してくれる石とされていますが、もちろん男性の内なる美も引き出してくれるでしょう。恋愛や学業・仕事・育児、そして社会人として忙しい日々をがんばっている方には、特にオススメの石の1つです。