皆さんは誕生石を持っていますか?

誕生石とは、1月から12月までの生まれた月によって定められた石のことです。

自分の生まれ月の宝石を身につけることで、幸せが訪れる、願いが叶うと伝えられています。

そんな誕生石、いったいどこから?と調べたところ、諸説あるようです。

旧約聖書の『エジプト記』と「エゼキエル書」各28章に記されている、イスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた、イスラエルの12部族を表した12種類の宝石や、新約聖書の『ヨハネの黙示録』21章に描かれている聖都の城門の土台に、12の使徒を表した12個の石が誕生石のルーツ、などなど。他にバビロニアの星座石もルーツではないかとの説もありました。

それぞれの12個の石を紹介させていただきますね。

旧約聖書「エジプト記」祭司長の胸当ての石

第一列 ルビー・トパーズ・エメラルド

第二列 ガーネット・サファイア・ジャスパー

第三列 オパール・アゲート・アメシスト

第四列 アクアマリン・ラピスラズリ・碧玉

12の石の説は他にもあります。

第一列 カーネリアン・ペリドット・水晶

第二列 ガーネット・ラピスラズリ・サードオニキス

第三列 シトリン・アゲート・アメシスト

第四列 イエロージャスパー・オニキス・ジャスパー

新約聖書「ヨハネの黙示録」城の土台の石

ジャスパー・サファイア

カルセドニー・エメラルド

サードオニキス・カーネリアン

ペリドット・ベリル・トパーズ

クリソプレーズ・碧玉・アメシスト

ルーツというだけあって、共通する石が多いですね!

誕生石の統一

その後、誕生石はユダヤ人の宝石商によって世間に広まったと言われています。

その頃は誕生石の使い方は今と違っていて、その月の石を「お守り」として身に着けるという楽しみ方をしていたようですよ。

けれども宝石の交易が活発になっていくと、各地で誕生石にばらつきが出てきました。

そこで、1912年8月にアメリカのカンサス・シティーで開催された米国宝石組合大会で、宝石の普及のために誕生石を統一。

この訂正にはティファニーが強く関わっており、それまではメジャーではなかった貴石・半貴石を多くの人に知ってもらうため、新たにダイアモンドなどの石が誕生石に組み込まれたと言われています。

誕生石はやがてその地の風習や宝石の産出状況、石の嗜好や宗教上の理由、宝石商の販売戦略などが絡み、各国で少しづつ変化しました。