グリーンジャスパー

グリーンジャスパーの基本情報

名称	グリーンジャスパー・緑碧玉(りょくへきぎょく)
鉱物種	クォーツ
硬度	7
産地	インド・アメリカ・オーストラリア　ほか

グリーンジャスパーの特徴

ジャスパーはカルセドニー・アゲートとともに石英系のグループですが、カルセドニー・アゲートは半透明であるのに対し、ジャスパーは不透明で不純物を20％以上含んだものを指します。
クローライト(緑泥岩)を含むことで緑色に発色したジャスパーを「グリーンジャスパー」といいます。ジャスパーの和名「碧玉」からも分かるように、日本におけるジャスパーは、本来緑色のグリーンジャスパーが主とされてきました。
ジャスパーは聖なる石として古代から大切にされてきました。日本では玉(ぎょく)を作る際、ヒスイと共にグリーンジャスパーが使用されていたとされています。
やや暗めの重厚感のあるグリーンカラーで、神仏などの宗教儀式に使用されることもあったようです。

島根の出雲石

ジャスパーは日本でも産出される鉱物であり、有名なのは島根県の出雲石です。
出雲石は、静かな深緑の森を思わせる濃い緑色が特徴のジャスパーです。
島根県松江市の花仙山（かせんざん）で産出するジャスパーは、国内で産出される中でも色・艶が美しく、最高品質として有名です。別色のジャスパーも花仙山では産出されますが、一般的に「出雲石」と呼ぶのはグリーンジャスパーだけのようです。
出雲碧玉（いずもへきぎょく）」「出雲青瑪瑙（いずもあおめのう）」の別名もあります。

古くから霊的な力を持つとされる出雲石は、勾玉などに加工されてきました。
出雲石で作られた勾玉には神々の力が宿るとされ、天皇家に伝わる「三種の神器」の一つ「八尺瓊勾玉（やさかにのまがたま）」は出雲石の勾玉だという説もあります。
出雲石の勾玉は魔除け・健康長寿・家庭円満・縁結びなどのお守りとされています。出雲神社で買ってみたいですね。

グリーンジャスパーは3月16日の誕生日石です。