アメトリン

アメトリンの基本情報

名称	アメトリン
鉱物種	石英・黄紫水晶
硬度	7
産地	ボリビア

アメトリンの特徴

アメトリンは同じ水晶グループの「アメジスト」と「シトリン」が混ざり合ったバイカラーの鉱物です。
本来、水晶は無色透明なのですが、鉄イオンが放射線を受けると紫色のアメジストになり、アメジストが加熱されると黄色のシトリンへと変化します。

この色の変化は特殊な結晶構造に加えインクルージョンの濃度差や地下での天然の放射線などの影響が関係しています。
色の割合や色味はさまざまで、くっきりと色が分かれたバイカラーもあれば、緩やかなグラデーションで紫と黄が入っている石もあります。

美しすぎて偽物と疑われた石

1600年代、スペインのコンキスタドール(征服者)がボリビア・アナヒ鉱山を発見したことで、ヨーロッパにアメトリンが渡ったとされています。
当時、アナヒ鉱山はこの土地に住んでいる部族の所有物でした。
しかしスペイン人と部族の王女・アナヒ姫の政略結婚の際、アナヒ姫の持参金として譲渡。

その後、アメトリンの産地は3世紀にもわたって不明となりました。
再びアメトリンが市場に再登場したのは1970年代。
しかし長い間産地が不明ということと、発色があまりにも美しいので、専門家たちは
アメトリンを人工物とみなしました。
しかし、1990年代アナイ鉱山が発見。その後の調査によりアメトリンは正真正銘、天然石と認められました。
ちなみにこの鉱山、アナイという会社が独占所有しています。

ボリビアではアメトリンは「ボリビアニータ」と呼ばれています。

アメトリンは3月の誕生月石、9月23日の誕生日石です。