ファイヤーオパール

ファイヤーオパールの基本情報

名称	ファイヤーオパール
鉱物種	オパール・火蛋白石 (ひたんぱくせき)
硬度	5-6
産地	メキシコ・エチオピア・ブラジル　など

ファイヤーオパールの特徴

虹色の遊色効果が魅力的なプレシャスオパールの中でも赤・オレンジ・ゴールドなどの情熱的な地色に激しく燃える炎を閉じ込めたような石のことをファイヤーオパールと呼びます。
ブラックオパールの次に価値の高い石といわれ、成分中に約10%までの水分を含む「含水ケイ酸鉱物」であり、他のオパールに比べると湿度変化に弱く乾燥によるひび割れを起こすこともあるので、取り扱いには注意が必要になります。

アステカの太陽

ファイヤーオパールは、メキシコのアステカ文明時代には
「太陽神の化身」として、様々な儀式に重宝されました。

アステカ人は、ファイヤーオパールの多彩な遊色からアステカでもっとも高貴とされる霊鳥で虹色に煌く羽を持つ蜂鳥（はちどり）にちなみ「ハミングバード（蜂鳥）の石」と呼んでいました。

16世紀にアステカ族の神殿で発見されたオパールのひとつは《アステカ太陽神》の名で世界的にも知られ、1881年、シカゴの自然博物館に売却され保存されています。
内側に熱き炎を燃やす石は、まさに太陽神の名前にふさわしいものですね。
太陽神と崇められたアステカ族のファイヤーオパール、一度拝見してみたいものです。

ファイヤーオパールは8月14日の誕生日石です。