ヘソナイトガーネット

ヘソナイトガーネットの基本情報

名称	ヘソナイトガーネット／ヘッソナイト
鉱物種	グロッシュラーガーネット・灰礬柘榴石（かいばんざくろいし）
硬度	6.5-7
産地	インドス・リランカ・ブラジル他

ヘソナイトガーネットの特徴

緑色系ガーネットのカルシウムとアルミニウムを主成分とするグロッシュラーガーネットの中で、マンガンや鉄によってオレンジから洙色のものを「ヘソナイトガーネット」と呼んでいます。内部に、トロリと金色に光るハチミツが溜まったようなオレンジの色合いから「シナモン・ストーン」と呼ばれることも。赤や茶色のヘソナイトガーネットもあります。

インクルージョン（内包物）が楽しめる石であり、独特の糖蜜のような筋は、まるで油を塗ったように見えます。

名前の由来は、「エッソン（hesson）」という、ギリシャ語で「劣る」という意味から。

他のガーネットに比べ硬度・屈折率がやや低いという所から名付けられましたが、十分ジュエリーに適した耐久性があります。

ヘソナイトガーネットの歴史は古く、古代ヒンドゥーの人たちはヘソナイトガーネットが、東の湖にまかれた「大悪魔ヴァラの爪」からできた石だと信じていました。

古代インドのヴェーダ占星術師（占い師）は、「寿命が延び、幸福になる」と、金にヘソナイトガーネットをはめたお守りを身に着けていました。

他にも古代ギリシャやローマでは、すでにジュエリーとして扱われ、カメオ（凸型に浮き彫りされた彫刻）、インタリオ（凹型に沈み掘りされた彫刻）に加工し愛用されていました。

１１月２０日の誕生石と制定されています。